このページでは私の沢歩きに関する思いや遡行方法、用語の意味などを紹介します。御一読いただければ幸いに思います。
先ずはじめに私がやっているのは”沢登り”ではなく”沢歩き”ということで説明させていただきたいと思います。沢登りは登山やフリークライミングと同様、確立されたアウトドアスポーツだと思います。ロッククライミングなどの技術を修得し、万全な装備で遡行する。滝があればシャワークライミングで突破して淵があれば泳いで渡る。私もやってみたいとは思うことがありますが、今は気軽な沢歩きをやっていきたいと考えています。ですから私のやっている沢歩きは誰でも出来ることだと思っています。
元々私は滝を巡ることから始まりました。最初のうちは遊歩道などが整備され、観光地化された滝ばかり巡っていたので沢を歩くこともなかったのですが、ある程度見て回ったとき、他にも滝があるのではないかと思い書店で高知の滝に関する書籍を買って色々回るようになりました。すると遊歩道や登山道があるところばかりではなく、時には沢登りをしなければ行けない滝が幾つかありました。まだこの時はさほど沢歩きをしようと思ってなかったのですが、段々エスカレートしてきて自分で滝を見つけようと思い始めたのです。そうなると登山道ばかり歩いていると川や谷が見えなくなってくるので一番確実に探せる方法は沢登りをすることだったのです。そうやって何度か沢登りをしていく中で川や谷、沢の素晴らしい景観に魅せられてしまったのです。最後のとどめは谷川さん著の「渓谷散歩」に巡り会ったときでした。この本を読んで沢歩きの素晴らしさを再認識したのです。以来、私の行動の中心はすっかり沢歩きになりました。沢歩きには登山には無い楽しみも沢山あります。もちろん滝めぐりや色々な名所めぐりも続けていますが、これからも沢歩きを中心にやっていくつもりです。
本格的な沢登りではないのであまり装備といえるものはありません。強いて上げれば渓流長靴と手のひらがゴムの軍手、あとはザックに三脚と雨具、登山靴と方位磁石に地図位です(デジカメは除いて)。渓流長靴はフェルト底に金属のスパイクが付いているものを使っていますが、滑りやすい所ではよいのですが乾いた岩の上では逆に滑ってしまうのでスパイクは無い方がよいかもしれません。夏になれば渓流タビ等も履きますが、蛇が出てくるのでレッグガードもどき(田植えの時などに足につけているもの)をつけたりします。
遡行方法は特別なことはありません。ゴルジュや滝があればどちらかの岸を高巻いて遡行しますが、高巻く場所を誤ると降りられなくなったりしますので注意が必要です。ほとんどの場合登るよりも降りる方が難しいのです。帰りは登山道があればそちらの方を下っていきます。
最後にいくら気軽な沢歩きといっても普通の登山と違って道はありません。岩や断崖、藪なども多いので時間もかかります。危険も道がある登山に比べると遙かに大きいのです。ですから遡行困難な場所に行き詰まってしまったら潔くあきらめて引き返すことが大事だと思います。
ここでは文中で使用している用語を解説します。
| 右岸 左岸 | 上流から下流に向かって右か左かになります。遡るときは左右が逆になるわけです。 |
| 出合い | 川や谷が合流するところ |
| ゴルジュ | 両岸が岩や崖などで狭くなっているところ。淵などが多く、遡行が困難な場合が多い。 |
| ゴーロ | 岩や石がゴロゴロしているところ。 |
| 高巻く | 滝やゴルジュなどを避けて両岸どちらかの岸を上って進むこと。 |
| ブッシュ | 道のない藪や灌木帯 |
| ナメ | 岩の上などを緩やかに水が流れているところ。 |