アサギマダラの渡りの生態調査のため日本全国でマーキング活動が行われています。マーキングは特別な知識や技術は必要なく、子供でも気軽に参加できます。マーキング活動に参加することによりアサギマダラを通じて気軽に自然に接することが出来ます。

 あなたも是非マーキング活動に参加してみてください。
マーキングとは?
 マーキング(標識)とは油性のペンなどを使ってアサギマダラの翔にしるしをつけることです。アサギマダラの翔には鱗粉がないため簡単に文字を書くことが出来ます。マーキングをしたアサギマダラがどこかで見つかることによって寿命や移動経路、分散などの情報が得られます。
マーキングのやり方
用意するもの
 ・油性のフェルトペン(黒)
 ・捕虫網(ホームセンターなどで売ってるものでよい)
 ・白いタオル(飛翔中のアサギマダラを誘引するときに使用)
 ・記録用紙(標識や個体の情報を記入)
 ・定規(前翔長をはかるため)
持っておいた方が良いもの
 ・温度計(細かい情報を記録するため)
 ・デジカメ(マーキングした画像を撮っておくと再捕獲時に分かりやすい)
 ・GPSなど(持っている方は経度、緯度を記録出来ると正確な場所が分かる)
マークの仕方
 アサギマダラを捕獲したら翔の白い部分に以下のマークをします。この時よく死んだフリをするので、逃げられないように注意しましょう。
・標識1 自分と分かる名前や記号(個体識別が出来るよう通し番号も入れておく)
・標識2 マーキングした場所(出来るだけ同じ場所では統一したマークがよい。)
・標識3 マーキングをした日付(11/13など。年は特に必要ない。)
マーキング時の注意点
・道路で捕獲をする場合、駐車する場所や走行中の車には十分注意してください。
・国定立公園や国立公園などでは昆虫の捕獲が禁止されているところがあります。もちろんマーキングした後は放すのですが、そういった場所では必ず許可を取ってマーキングしましょう。
これらの公園内で採集禁止になっているのは特別保護地区に指定されている区域だけです。その面積も室戸・阿南海岸国定公園で全体の2.2%、足摺宇和海国立公園で8.6%。剣山や石鎚国定公園には特別保護地区はありません。
・アサギマダラは丈夫な蝶ですが出来るだけ優しく扱いましょう。また、雨の日は個体へのダメージが大きくなるのでマーキングは中止しましょう。
マーキング時に記録する項目
 マーキングをして余裕があれば次の事を記録しておきましょう。生態の解明の貴重なデータになります。
記録表を用意してあります。ご利用ください。(A4で印刷方向を横向きで印刷してください)
エクセル形式(.xls)
html形式(.html)
PDFファイル(.pdf)
性別
 オスは後翔に黒い斑がありますがメスにはありません。また、メスは腹部が白く、オスは黒っぽいようです。
オス メス
交尾の有無
 メスなら交尾をしているかを確認します。卵があれば腹部を触ると固いので分かりますが、交尾の直後などはあまり固くなっていないようです。腹部のお尻の部分に黒い線か点があれば交尾済みと分かります。
前翔長
 片方の翔の長さを測ります。翔の先端から胸部の白斑の中心までの長さをmm単位で記録します。
鮮 度
 鮮度を新鮮(N)、普通(M)、汚損(O)で記録します。新鮮な個体は茶色の部分も鮮やかで、前翔の白い部分も青みがかかって見えます。汚損個体では翔が破れたり色あせています。
日 時
 マーキングした日付と時間を記録します。時間は出来れば個体ごとに記録すると一番良いのですが、たくさんマーキングした場合などはデジカメで撮っておけば後で時間が確認できます。
場 所
 マーキングした住所を記録します。詳細地名には**山登山道沿いや**林道の**橋近くなど出来るだけ詳しい地名が良いです。緯度、経度が分かればはっきりした場所が分かります。
標 高
 大体で構いませんので標高も記録します。フリーソフトのカシミールなどを使えば正確な標高が分かります。
天候・気温
 天候は一日の天候ではなく、マーキングをした時の天候を記録します。気温はアサギマダラの活動状態を調べるのに重要ですので出来れば記録しましょう。
環 境
 マーキングをした場所の自然環境を記録します。道路沿いなどであってもその場所の自然環境を記録しましょう。
行 動
 花にとまっているのか飛んでいたのかなどの行動を記録します。2005年のデータでは吸蜜中としていましたが、実際に蜜を吸っているかどうか分からない場合が多いので、訪花中、飛翔中、休息中のいずれかで記録します。
その他
 その他に翔の破損具合、どの翔が破損しているかなど気がついた点を記録しておきましょう。