アサギマダラはタテハチョウ科(マダラチョウ亜科)に属する大型で美しい蝶です。南西諸島をのぞく本土ではマダラチョウの仲間で見られるのはアサギマダラだけです。
あまり羽ばたかず、フワフワと優雅に飛翔する姿がとても特徴的です。

 アサギマダラが長距離移動しているのではないかと考えられたのは沖縄で生活したことがある方々でした。本種はマダラチョウ科の中で最も個体数が多いにもかかわらず6〜9月には幼虫も成虫も全く姿が見られなくなることや、10月から11月に姿を見せる多くの個体は新鮮ではなく、逆に3月から4月に見られる個体は新鮮なものばかりだったということでした。

 最初のマーキングは鹿児島大学の学生が1975年に九州の山地での高標高地と山麓部の垂直方向の季節移動を確かめるためにマーキングを行ったことが走りですが、このときは成果は上がらなかったようです。
 そして1980年8月、鹿児島昆虫同好会の会員で結成された「アサギマダラ研究グループ」により、初めて組織的なマーキング調査が行われました。これが現在も続いているマーキング調査の始まりでした。
 その後も近畿や中部、東海を中心に活動が広がって、現在では全国的にたくさんの方がマーキング調査に参加されています。